みなさん、おはようございます。12月に入り、空気がとても冷たくなってきましたね。インフルエンザなどの感染症も流行り始めています。手洗い・うがいをしっかりして、寒さに負けず、元気に冬を乗り越えていきましょう。
さて、今日、12月8日は何の日か知っていますか? 実は、日本にとって、とても大切で、決して忘れてはいけない日です。今から84年前の今日、日本で大きな戦争が始まった日だからです。低学年のみなさんは、「戦争」と聞くと、テレビや本の中の怖いお話だと思うかもしれません。でも、それは本当にあったことです。想像してみてください。空に他の国の飛行機が突やってきて爆弾が落ちてくることを。それが現実にあった話なのです。空襲に合わなくても、その頃は、みんなと同じくらいの小学生は、お腹いっぱいご飯を食べたり、ランドセルを背負って学校に行ったり、安心して眠ったりすることができませんでした。
みなさんは「平和」って、どんなことだと思いますか? 「戦争をしていないこと」はもちろんそうです。でも、それだけではありません。今、みんなが朝、「いってきます」と家を出て、学校に来られたこと。給食を「おいしいね」と隣の人と食べられること。休み時間に、友達と鬼ごっこができること。そして、家に帰れば「おかえり」と言ってくれる人がいること。この「当たり前の毎日」が続くことを、「平和」と言います。
世界を見渡すと、残念ながら今でも戦争をしている国があります。悲しいことですが、すぐに世界の戦争を止めることは、できません。でも、「平和な世の中をつくっていこうとすること」は、今すぐにでもできます。平和をつくるって、どういうことでしょう? 先生は、「となりにいるお友達との『違い』を認めること」です。国と国との戦争も、突き詰めていくと、「自分たちが正しくて、相手が間違っている」という思い込みや、お互いのことをよく知らないことから始まってしまいます。顔や声が一人一人違うように、考え方や好きなものが違うことは「当たり前」なんです。もし、自分と違う考えの人がいたときに、「へんなの」と笑ったり、仲間はずれにするのではなく、「あ、そういう考え方もあるんだね」と、その違いを面白がったり、認め合ったりできるといいなと思います。まずは、そこから始めてみましょう。そして、困っている子がいたら「どうしたの?」と声をかけること。そうやって、武器ではなく「言葉」と「優しい心」で解決することが、平和への第一歩だと思います。これで、校長先生のお話を終わります。