新一年生の皆さん、ご入学、おめでとうございます。
みなさん、よーく見てください。これ、何だか分かりますか?
これはね、「ドキドキの種」っていう、特別な種です。今日、みなさんは小学校に入学して、きっとドキドキしていると思います。心臓がバクバクしたり、ちょっとだけ緊張したり、でも、それと同じくらい、ドキドキ、ワクワクする気持ちでいっぱいだったりすると思います。その気持ちが全部
「ドキドキの種」に入っているです。
小学校は、みんなにとって初めての場所。初めて会う先生、初めて会うお友達、初めての教室、初めてのこと、いっぱいだと思います。だから、ドキドキするのは、当たり前です。先生たちも、みんなに会うことを、ドキドキしながら、とっても楽しみに待っていました。この「ドキドキの種」は、悲しいドキドキではありません。怖いドキドキでもありません。これは、ワクワクのドキドキ、
未来への希望がいっぱいの、大切なドキドキなのです。この種を、みんなで一緒に育てましょう。では、どうやって育てるか、知ってますか?
ドキドキの種は、元気いっぱいの「おはようございます!」っていう声。「ありがとうございます」っていう感謝の気持ち。「頑張るぞ!」っていう勇気。お友達と「仲良くしようね」っていう優しい心。このような方法で、たくさんの栄養をもらうのです。学校では、授業をよく聞いて、先生からたくさんの栄養をもらうことができます。外では、友達と一緒に遊んで、太陽の光をたくさん浴びると、ドキドキの種は、もっともっと元気になります。
さて、この種が大きくなると、どうなると思いますか? そう、みんなの心の中にね、喜びの花が咲くのです。笑顔の花、仲良しの花、いろいろな色の美しい花が、たくさん咲くのです。もしかしたら、雨の日や、大変な日もあるかもしれません。少し元気がなくなる時もあるかもしれません。でも、大丈夫。大口南小学校の先生たちは、みんなプロの先生です。
みんなのドキドキの種が、いつも元気に育つように、水をあげたり、太陽の光を当てたり、肥料をあげたり、一緒にお手伝いします。困ったことがあったら、遠慮なく先生に声をかけてね。先生たちは、みんなの味方です。
(中略)
保護者の皆様、本日は誠におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。本日入学されましたお子様一人一人を愛情を込めて、大切に育てて参ります。そして、お子様一人一人の可能性を引き出せるよう、教職員一同、全力で取り組んでまいります。どうぞよろしくお願いします。最後に、新一年生の皆さんの輝かしい未来と、保護者の皆様のご健勝を心よりお祈り申し上げ、式辞といたします。