宝石を磨くための砥石
- 公開日
- 2024/11/02
- 更新日
- 2024/11/02
校長日記
今日のニュースで、2023年度の不登校の人数が、全国で34万人を超えたという記事がでていました。小学生だけの数をみていくと、コロナ前と比べると実に2倍です。
コロナ禍による生活の乱れなどが要因といわえていますが、たった3,4年で2倍になるというのは尋常ではありません。
コロナ後の教室の変化を象徴するものは、「マスク」と「コンピュータ」ともいわれています。共通しているのは、便利になった分、直接性が喪失しています。街中でも、スマートフォンばかりをみて、目も合わさない大人、若者が増加しました。便利になった分、私たちは、人との距離をとるようになってきたかもしれません。
人間関係には、かならず摩擦があり、煩わしいものです。傷つくこともたびたびあります。しかし、そんな経験を重ねながら、少しずつですが分かり合えていきます。深い感謝や信頼が生まれます。
せめて、人が集まる学校の中では、人とかかわりながら、人間関係という摩擦を人生という宝石を磨くための砥石としていきたい。
お互いが相手をよく見て、相手を知ろうと努力し、心を開こうとするとき、思いもよらない喜び、幸せが待っています。人間関係をただ広げるだけなく、深めていく場を意図的に作っていく必要性を感じます。